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AIにおける「環境」とは、エージェントが相互作用する世界やシステムを指します。
この環境は、エージェントが学習や行動を通じて情報を取得し、アクションを実行するためのコンテキスト(状況)を提供します。


環境は以下の要素で構成されます。

環境の要素

  1. 状態 (State):
    • 環境の特定の時点での情報の集合。エージェントは環境の状態を観測し、次の行動を決定します。
  2. 行動 (Action):
    • エージェントが環境に対して取ることができる操作や動作。行動は、環境の状態を変化させる要因となります。
  3. 観測 (Observation):
    • エージェントが環境から受け取る情報。観測は環境の状態全体ではなく、その一部であることが多いです。
  4. 報酬 (Reward):
    • エージェントが行動を取った結果として受け取るフィードバック。報酬はエージェントの学習をガイドし、望ましい行動を強化します。
  5. 遷移モデル (Transition Model):
    • 現在の状態とエージェントの行動に基づいて、次の状態がどのように決定されるかを示すモデル。


環境の種類

  1. 決定論的環境 (Deterministic Environment):
    • 同じ状態と行動の組み合わせに対して常に同じ次の状態が生じる環境。
  2. 確率論的環境 (Stochastic Environment):
    • 同じ状態と行動の組み合わせに対して異なる次の状態が確率的に生じる環境。
  3. 静的環境 (Static Environment):
    • エージェントが行動を取らない限り、環境の状態が変化しない環境。
  4. 動的環境 (Dynamic Environment):
    • エージェントの行動とは無関係に環境の状態が変化する環境。


環境の役割


例: ゲームにおける環境


AIにおける環境は、エージェントがどのように学習し、どのように行動を最適化するかを決定するための基盤となる要素のことになります。