Unity_Lesson

UnityのCinemachineでのFollowLookAtは、カメラの動きや向きを制御する重要なプロパティで、それぞれの役割が異なります。

1. Follow

Followは、カメラがどのオブジェクトを追尾するかを指定します。つまり、このプロパティに指定したオブジェクトを、カメラが自動的に追いかけて移動するようになります。


2. LookAt

LookAtは、カメラがどのオブジェクトを常に見続けるか(注視するか)を指定します。このプロパティに指定されたオブジェクトの方向を向いて、カメラが回転します。

FollowLookAtの違いまとめ

プロパティ 機能 主に制御するもの 使用例
Follow カメラが追従する対象 カメラの位置 キャラクターを追いかけるカメラ
LookAt カメラが注視する対象 カメラの向き(回転) カメラが常に特定のオブジェクトを注視

組み合わせるとどうなる?

具体例

例えば、3Dアクションゲームにおいて、キャラクターの背後からカメラが追従し、キャラクターの向いている方向を注視する場合には、以下のように設定します。

  1. Follow: プレイヤーキャラクターのオブジェクト。
  2. LookAt: プレイヤーキャラクターの頭や上半身など、カメラが注視する部分。

これにより、カメラは常にキャラクターを追尾し、かつキャラクターの方向を向くようになります。



片方だけ設定した場合

CinemachineでFollowLookAtの片方だけを設定した場合、以下のような動作になります。

1. Follow だけを設定した場合

2. LookAt だけを設定した場合

片方だけ設定した場合の動作まとめ

設定 結果
Followだけ カメラはオブジェクトを追尾するが、注視しない。カメラの向きが変わらず、対象が視界外に出る可能性がある。
LookAtだけ カメラはオブジェクトを注視するが、追尾しない。カメラの位置が変わらないため、対象が遠くへ行くと見づらくなる。

使用例

FollowLookAtを両方設定すると、カメラが追いかけつつ視線も合わせてくれるため、自然なカメラワークになりますが、片方だけにすると特定の用途に特化した動きになります。